銅版画


Copperplate Printing




銅版画は凹版画のひとつで、版材に圧延された銅の板を使用し 「彫る」「腐蝕する」などの物理的処理を加えて凹部を作り、 そこにインクを詰めプレス機で圧力を加え刷ることで、インクを版から紙へ転写する技法です。

銅版画は1400年代に金具などに彫刻を施す 金属細工師が図案等の記録用として印刷を始めたことが起源だと言われています。 当初は銅板ではなく鉄板を使用していましたが、1400年後半から銅板が用いられるようになりました。 銅版画の製版は、直接凹版技法(直刻法)と間接凹版技法(腐蝕法)の二つに分けられます。 直接凹版技法にはエングレーヴィング、ドライポイント、 メゾチントなどの技法があります。これらはニードルやビュランと呼ばれる刃物を使用して版面を直接印刻することで、 凹部を作る方法です。間接凹版技法にはエッチング、アクアチント、ソフトグランドエッチングなどの技法があり、 これらは描く部分を塩化第二鉄水溶液や硝酸水溶液で腐蝕させて凹部を作る方法です。

銅版画


梨地に見える銅版の背景部分には、ベルソー(ロッカー)という道具で細密で均整のある傷がつけてあります。その細かい傷に版画用の硬めの油絵具が入ります。 右にある鋭利な刃物はスクレーパーです。図案を彫る道具です。彫ったあとにムーレットという小さな鉄のローラーでツルツルになるまで磨きます。 すると、磨いた部分に色は入らず、下の絵のようになります。銅版画というと、レトロな図案を思い浮かべるかもしれませんが、 今回は軽やかな図案を作りました。トナカイです。

銅版画

ベルソーとスクレーパーによる銅版画 23×18cm (2016年)






クッキーやチョコレートで知られる”デメル”のスミレの花の砂糖漬けをご存知でしょうか? 江國香織さんの小説のタイトルにもなっているお菓子です。銅版画でスミレが降るエッフェル塔をテーマに広告のための版画を彫りました。


銅版画

スミレの花降るエッフェル塔 (2014年)

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